フルートの材質の特徴③
今回は金のフルートについて
フルートの素材としての金は、銀と違って金の純度が大きく違います。
純度99.99パーセント以上の金が24金ですので、例えば14金は、14÷24=約58パーセントの純度となります。
このため一口に金と言っても素材的には全く違いますので、分けてその特徴を探ってみます。
K5、K7、K9、K10など
実は金のフルートとはいっても、14金以上の金のフルートの性格とはかなり違います。 これらの素材の良いところは、非常に軽いフルートが作れて、演奏に負担が少なく、立ち上がりの良い輝かしい音が簡単に出せます。楽だといっても洋銀と違って音そのものには密度とパワーがありますので、大きなホールでの演奏でもOKです。銀に比べてシャープな音が遠くまで響いてくれます。
熟年以降で上質なフルートを楽しみたい方、楽に華やかな音で吹きたい方、パワーに自信のない方におすすめです。
K14、14金
14金のフルートは金の特徴をはっきり示してくれます。密度とパワーを感じさせる音色を持ち、フォルテ側のキャパシティーが豊かなので、強い息をしっかり受け止め朗々と響いてくれます。音の立ち上がりはシャープで、タンギングがザクザク切れる充実感のある吹奏感を得ることができます。一方で金の音色感が強く、銀のような音色の変化と柔らかさは苦手です。また、重量も銀製より重くなりますので、技術と息のパワーがしっかりしていて、体力もある程度必要です。
K18、18金
18金になると14金の音にさらに深みが加わり、重厚な音楽表現がよりいっそう可能になります。14金のメリットはそのままに、より気品のあるパワフルな音になりますが、レスポンスは抵抗感が強くなり、息のパワーが必要です。
K24、24金
24金は純金ですが、本来の24金では柔らかすぎて楽器にはふさわしくありません。そのためほんの少量の混ぜ物をして硬度を出しています。24金は他の金と違って黄色、いわゆる黄金色をしています。
音は独特の深遠な響きを持ち、他の楽器に決して負けない重量感とパワーがあります。しっかりコントロールした息なら、強いスタッカートでも音が崩れることがありません。しかし、音色の変化はさらに難しくなりますので、トップレベルの奏者でないと使いこなすのは難しいです。
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